中国黒竜江省方正県旧満蒙開拓団員慰霊碑の建立

2011.11.09.15:21

満蒙開拓移民(満蒙開拓団)は、満州事変より東亜戦争終結まで日本政府の国策によって推進された中国大陸の旧満州、内蒙古、華北に入植した日本人の移民の総称です。

昭和6年(1931)の満州事変以降に日本からの満州国への移民が本格化。昭和11年(1936)広田内閣は「満州開拓移民推進計画」を決議し、日本政府は、昭和8年(1938)から農業青年、家族移住者、青少年義勇軍ら満州開拓団移民の総数は27万人とも、32万人ともされます。加藤完治が移住責任者となり、満州拓殖公社が業務を担っていました。この移住は日本軍が日本海と東シナ海の制空権・制海権を失うまで続きました。

その後・・

中国黒竜江省方正県に残った日本人の公募が立てられたのは昭和38年(1963)のことです。
まだまだ、戦中戦後の人々の過酷な環境と生活が続いている頃でした。
それは方正県の中国人にとっても、そして残留した日本人にとってもです。
そこにはまだ両国の人々が助け合いながら生活する姿があったのです。
「取り壊すべきだ」との意見もありましたが、同県は中央政府と連絡を重ねて同意を得て保存していました。

そして今・・

中国黒竜江省方正県に旧満蒙開拓団員慰霊碑が建立されました。
その碑文を書かせていただきます。
ここに残さなければ、もうこの碑文を読むことはできないのですから。

【日本開拓団員の犠牲者名簿碑序文】
1945年に日本の敗戦・投降より、開拓団民1万5000人余りが方正に終結し、帰国の手だてを探った。(冬になっても帰国できなかったため)飢えと寒さと疾病により、5000人以上が死亡したが、簡単に埋葬されただけだった。その後20年あまりが経過し、遺骨は荒野にさらされることになった。方正人民は見るにしのびず、仁善の心をもって遺骨を集めた。1963年には周恩来総理の許可を得て、「方正地区日本人公墓」を建設し、遺骨を納めた。1984年には、「麻山地区日本人公墓」も同地に移した。葬られた死者の氏名は、各方面の努力により部分的に判明した。ゆえに、ここに、死者の名を刻み記録することにした。第1の目的は、後の世代の日本人に、ここに先人が永眠している、忘れないでほしいと伝えるためである。第2の目的は、人類の善なる愛と人間性の根本を示すためである。第3の目的は、前事を忘れず後事の師とし、戦争の危害を反省し、平和の尊さを明示するためである。故に碑を建て、世人に警告することにした。


【中国人養父母物故者の名簿碑序文】
1945年秋から冬にかけ、日本人開拓民は敗戦という困難に直面し、方正から撤退していった。この地で多くの幼児が放棄され、孤児となった。その弱い体では、露や寒さをしのぐべくもなかった。方正の人々は、敵国の民といえども見捨てることができず、黄帝・炎帝の時代から伝えられる礼をもって、(孤児らに)衣食を与えた。長い年月を経て、苦労を重ね、貧しい中はあったが、孤児たちは成長し、(残される養父母を思い)心を痛めながらも故郷を目指して去って行った。「鳥も、育ててもらった恩に報いる。羊の子も、乳を授けてもらった者にはひざまずく」との考えにもとづき、孤児であった遠藤勇氏は(すでに物故した)中国人養父母の公墓を築いた。養育の恩をたたえ、天も地もその情に報いることは難しいことを示すためである。ここに、養父母の功績と、恨みを乗り越えた徳を示したことをたたえるために、物故した養父母の名を刻むことにした。その名を残し、後の世代の人々を育てるためである。


歴史の礎がここに刻まれていました。

石碑は中国外務省の承認を得て、7月に開拓団員の眠る日本人公墓側に建立されました。
長野や埼玉、山口など各県出身の死亡者約250人の氏名が刻まれていました。

満蒙開拓移民を先の大戦の不幸の詐称として取り上げるばかりの主張があります。
しかし開拓民は生きるためにこの地を辿り、命の限りを家族や隣人に捧げました。
この地で多くの満州開拓移民が生涯を終え、また中国人に預けられ育てられた残留孤児がいました。
その生涯は、辛くもあれば、喜びの日も楽しみの日もあったはずです。
帰国した日本人が養父母や両親の墓地を訪ね、それを現地政府が受け入れているのです。

当時の人々が生きていた証がこの碑に刻まれていたのです。



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