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〈南京戦の再点検 『松井石根と南京事件の真実』 早坂隆 自著を語る〉(2011.07.20)

2012.02.16.04:52

 今なお「大虐殺論争」の続く南京戦であるが、この占領時の日本側の司令官の名前は、その議論の裾野に比して、あまり知られていない感がある。言わば日本側の「主役」であるはずなのだが……。

 松井石根は、陸軍きっての「日中親善論者」であった。アジア諸国が団結した上で欧米の帝国主義に対抗しようという「大亜細亜主義」の信奉者であり、その中でも「日本と中国が提携していく」ことが最も肝要であるというのが彼の自説であった。松井は陸軍内において、中国への軽侮思想を持つ人たちを強く戒める役回りであった。松井は周囲から「支那屋の長老」などと称された。

 昭和12年(1937年)7月、盧溝橋事件を発端として支那事変(日中戦争)が勃発すると、当時、予備役だった松井に「上海派遣軍司令官」という大役が回ってくる。中国に深い造詣と幅広い人脈を持ち、日中関係を長年にわたって研究してきたスペシャリストである松井に、事変解決への大きな期待が寄せられた結果であった。

 上海戦を勝利に導いた松井は、続けざまに南京の攻略戦でも指揮を執った。本来、「日中親善」が哲学であるはずの松井は、南京戦を積極的に肯定した。それはなぜか。この部分が、逆説に充ちた彼の生涯における最初の要点である。

 中華民国の首都である南京の攻略戦は、烈しい攻防戦となったが、そこにあった本当の光景とは??「30万人」とも言われる大虐殺が果たして真に存在したのか。そして、司令官である松井はどのような命令を出していたのか。もう一歩、踏み込んで言えば、いかにして日中両国の犠牲者が拡大しないよう松井が努めていたか。

 本書では多くの資料や証言から、その真相に迫る。特に、司令官であった松井の視線から南京戦を読み解く方法は、すでに百出している感のある大虐殺論争にも、新たな光を当てることができたのではないかと僅かながらも自負している。もしも、この稿において、その結論だけを付すとすれば、「30万人とも言われるような大虐殺は無い」ということになるが、その帰趨に到るまでの経緯については、本書を確認し、頷くなり、首を傾げるなり、顔を横に振るなりしていただくしかない。本書を通じて新たな論争が生まれ、議論が適確に深化していくことが、著者のささやかな願いである。

 敗戦後、松井は戦犯として極東国際軍事裁判(東京裁判)で起訴された。本書では、この審理の経緯を、実際の速記録を軸としながら、丁寧に確認していく。

 虐殺を否定する多くの証言が日本側から提出されたにもかかわらず、検察側の一方的な指弾によって、松井は絞首刑と断じられ、刑場の露と消えた。「日本と中国の提携」を理想とし、その一生を中国への慈しみに生きた陸軍軍人は、その相手国からの意思により、不帰の人となった。

 絞首刑となる直前、松井が口にしたのも、「中国への恩愛」であった。
 
 だが、松井石根の名前は現在、中国では「日本のヒットラー」という文脈で語られ続けている。松井への認識には、多くの偏見と誤謬が今も降り注いでいる。

 しかし、それは中国だけでなく、日本でも似たようなものであろう。松井の生涯は、日本国内においても、十分に検証されることなくここまできた。殊に、南京戦の指揮官であった松井が「日中親善論者」であったという事実は、中国側の国民感情への配慮という戦後の強力な波濤の中で、一種のタブーのようにして蔑ろにされてきたのではないか。

 さりとて、終戦から65年以上が経った今、歴史的事実を探求し、冷静に検証を重ねていく地道な作業は、自国史への自然な態度の表れであると思われる。

 戦犯として巣鴨に消えた松井の無念は、今も晴らされていない。本書では、東京裁判の矛盾についても改めて考察を加える。

 現代を生きる日本人が、大東亜戦争への認識を再点検し、虚実を濾過するには、松井石根という存在は、最も優れた主題であると言える。


掲載本の話 2011年8月号
http://hon.bunshun.jp/articles/-/3

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