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「南京城外にて」 著者 伊藤桂一

2010.08.25.05:29



「南京城外にて」は平成9年(1997)月刊「丸」に掲載された短編小説です。

昭和19年(1944)日本軍が鄭州、洛陽を占領していく渦中のこと、南京城外のガス灯の下、河村軍曹に36歳の老兵・岩崎上等兵が声をかけ、戦争の思い出話となりました。
場所が場所だけに、岩崎上等兵が昭和12年(1937)ラッパ手として果たした南京攻略戦の渦中が語られました。

伊藤桂一氏は大正6年(1917)生まれの小説家であり、詩人です。
「螢の河」で第46回直木賞(1961)、「静かなノモンハン」で第34回芸術選奨文部大臣賞、第18回吉川英治文学賞受賞(1983)、詩集「ある年の年頭の所感」で第2回三好達治賞(2007)とご活躍の一方で、戦中派作家として「秘めたる戦記」「新・秘めたる戦記」シリーズを連作しています。
「南京城外にて」はこのシリーズのひとつです。

南京城陥落は日本軍にとって最重要の目的であっただけに、その攻防の凄まじさが描かれます。
それも人の目線から。
伊藤桂一氏は戦禍の日本人の心と動きの機微を卓越した筆力によって描いています。

伊藤氏の近著に、月刊誌「諸君!」に連載された「若き世代に語る日中戦争」 (文春新書 2007)があります。
いくつかのブックレビューを紹介します。

By nibosubosi (千葉県市川市)
なんとなく侵略戦争ということになっている日中戦争=支那事変の実態を、 北支・中支戦線に足掛け7年従軍した著者がわかりやすく解説する。 慰安婦と駆け落ちした兵隊、みんなが首を長くして待った慰問袋、国府軍や 八路軍の動向を通報してくれる村人。日本軍も道路を作ったり学校を建てたり、 戦後残ってくれと懇願された衛生隊もあった。 それにしても支那事変というのは妙な戦争だったようだ。 何であんなに広い中国に兵を展開して8年も戦わなくてはならなかったのか。 日本軍は元々警備のつもりだったのに、国府軍にうまくおびき寄せられてしまった。 逃げる国府軍を追討する。そこへ八路軍が挑発する。それを深追いして逆にやられる。 そうかと思うと、日本軍の目の前で国府軍と八路軍が戦闘をやりだす。同盟軍のはずの 汪兆銘軍が国府軍に寝返る。敵と勘違いして日本軍が汪兆銘軍と同士討ちする。 もうぐちゃぐちゃになって、いつのまにか戦線が大陸に拡大し、やめるにやめられず、 終わってみれば侵略だと決めつけられた。国際世論を味方にした国府側にしてやられた。 戦闘に勝って情報戦・思想戦に完敗した。

By プライド
日本では未だに占領下の洗脳工作(W.G.I.P)が効いているせいか、「戦争」「日本の戦争」と聞くと途端に過剰な拒否反応を起こしてしまう人が多い。「日中戦争」と聞くと、「侵略して中国人を虐殺した!」と贖罪意識に陥ってしまう人が多い。そんな人、こういった本を一度は読んでみてください。 個人的に、近代史をよく勉強しているため、そこで培った史観を裏付ける証言本という印象ですが、学校教育だけ受けた人たちには、驚くような内容かもしれません(個人的には「中共軍って意外と厄介だったんだな」ってのが新鮮でした)。 中共史観によれば日本軍VS中共軍ですし、日本の一般的な史観だと日本軍VS中国軍ですし、少し勉強した人にとっては日本軍VS国民党軍(時々、中共軍)だろうと思うので、時に、日本軍&国民党軍VS中共軍といった構図は意外に思うかもしれませんね。そんな複雑な構図が日中戦争なのです。


カスタマーレビュー 若き世代に語る日中戦争 (文春新書)

河村氏は「南京城外にて」の解説で次のように述べています。

「右の作品は、河村性司氏の「激戦の山西」を資料としている。
南京城攻略戦の時、日本軍によって30万人が虐殺されたという説があって、それを信じている人もいる。南京攻略戦は、守る中国軍より、攻める日本軍のほうが多く出血しているのでははいだろうか。ラッパ手岩崎上等兵はそういっているのだ、と思う。日本軍が南京城へ攻め込んだ時は、中国軍はほとんど逃げ去ってしまっていた、という証言がある。」


最後にもういっちょ、ブックレビューより。

By 昭和弐拾八號 (北海道)
60数年前の中国大陸における兵隊さんの日常と、時折の命懸けの戦闘が、それを体験した著者本人の手で実に淡々、且つ生き生きと述懐されている。 一次資料の力(真実)は、為にするでっち上げのプロパガンダより遥かに強いと、改めて実感した。 やはり、ある時代、ある状況に居合わせた人でなければ、その時代のことは理解が難しいのだ。 しかし、それを実現するのが戦史を書く人の筆力であり、それを読み解くのが戦後世代の債務だと思う。 もう間に合わなくなりつつあるが、せめてご存命の戦中派(就中、軍隊経験のある方)は、御自分の体験を子供・孫・若者・研究者に語り伝え、できるものなら自ら書き残して頂きたい。
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theme : 短編小説
genre : 小説・文学

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