書籍「国民の油断―歴史教科書が危ない!」前編

2013.09.03.23:09

国民の油断―歴史教科書が危ない! (PHP文庫)

西尾 幹二 (著), 藤岡 信勝 (著)

内容紹介

自虐史観と謝罪史観で塗りつぶされた歴史教科書。世界にも例のない偏向教科書の実態と原因とは。話題を呼んだベストセラーを文庫化。本書の著者の一人で東京大学教授の藤岡信勝は「文庫版へのまえがき」のなかで、検定済み七社の中学校用の歴史教科書をさして、とうてい日本人のために書かれた教科書とはいえないといい、「自国に対してここまで悪意に満ちた教科書を国費で子どもに押しつけるのは、国民の教育権に対する許しがたい侵害である」といっている。実際、本書に取り上げられている七社のわが国近代史の解釈と記述は、自虐史観と謝罪史観に塗りつぶされているといってよい。なぜ、このようなことになってしまったのか。毅然とした態度をとらず謝罪外交に明け暮れる政治家、またそういう政治家を選び、政治に関心を寄せることを忘れてしまった国民、そこに「国民の油断」があったというのである。本書は歴史教科書の内容の「ひどさ」を知るには恰好の書である。文庫化に際して、まともな教科書を子どもたちに与える手だての一つとなる教科書採択制度をめぐる対論を新たに増補している。


目次

第1章 これで分かるか!明治維新と日本の近代化―国家の目的を描かない「無目的」史観
第2章 「何でも反対」史観の人間不在―外国の利益に生きるわが国の教科書
第3章 日清・日露まで侵略とする「戦争=罪悪」史観―国際力学を無視した自虐心理
第4章 ソ連崩壊にも懲りない社会主義幻想―時代遅れの学説で綴られる「独断」史観
第5章 英米が絶対正義で、日本を犯罪国家とする「片面」史観―人間は、これで誇りを持って生きられるか
第6章 歴史的事実が確定していないことを書く「雰囲気」史観―従軍慰安婦と南京大虐殺
第7章 国民の油断―なぜ、こんなことになったのか


本書は、歴史教科書批判をテーマとした対談です。批判の対象としたのは、去る(平成八年)六月二十七日に公表された文部省検定済み中学社会・歴史分野の教科書の『近現代史』の部分です。わたしは、一読後、来年の四月から教室でこの教科書が、多感な中学生に与えられることを想像して、暗澹たる思いを禁じ得ませんでした。すさまじいばかりの暗黒史観・自虐史観・反日史観のオンパレードなのです。以下、いくつかのポイントに絞って問題点を述べてみます。

第一に、明治維新の記述では、『しかし』という逆説の接続詞がやたら出てくるのです。五箇条の御誓文の開明的な方針を紹介したあと、『しかし』と続けて五榜の掲示でキリスト教を禁止し信教の自由は認められなかったと書かれる。解放令で江戸時代の被差別民が法律の上で平等になったと書きながら、『しかし』職業上の権利を奪われ生活はむしろ厳しくなった、とつなぐ。地租改正で国民の土地所有が確立したとしながら、『しかし』農民の生活は少しも楽にならなかった、とケチをつける……。こういう調子です。列強の圧力下にあって植民地化の危機を逃れ、日本の独立を維持するために、武士階級が自らの特権を放棄し近代化路線を選択した明治維新の歴史的意義と、その生みの苦しみに対する共感などひとかけらもありません。明治維新に対する冷淡な評価は、教科書著者たちが今なお日本国家を敵視した一九三〇年代のコミンテルン史観に呪縛されている証拠です。

第二に、近代日本がおかれた国際環境が徹底して視野の外におかれています。とりわけ幕末から今日まで一貫して日本の安全保障上の最大の問題だった「ロシア(ソ連)の脅威」の存在が見事に無視されています。その結果はどうなるでしょうか。日本は明治初年以来、その侵略的本質からして朝鮮や満州に帝国主義的侵略を進めていったというスジ書きになるのです。なぜ日本が朝鮮半島の安全にあれほど固執したかという歴史的文脈など、到底わからないように教科書はつくられているのです。一社だけ『我が国を取りまく国際環境と関連づけ』た叙述を唱える教科書があり、それは評価できるのですが十分成功していません。

第三に、日本の朝鮮支配、中国侵略、東南アジアでの蛮行が虚実取り混ぜ、これでもか、これどかかと生々しく描きだされます。現行の教科書と比べても反日・自虐の度合いは格段に深化しているのです。とりわけ教育出版の教科書はその自虐性において際だっているといえるでしょう。近代日本の歴史においてさまざまな悲しい出来事があったのは事実です。だからといって、そういう事実だけを抜き出して並べて自国の歴史を描くべきだとしたら、アメリカであろうとイギリスであろうと中国であろうと、日本よりもっと残虐・非道な史実に満ちた自国史の教科書が出来上がるちがいありません。どこの国もそんなことはしていないのです。日本だけが自虐を正義と勘違いして自国の歴史を貶めているのです。

検定済み七社(日本書籍、東京書籍、大阪書籍、教育出版、清水書院、帝国書院、日本文教出版)の教科書は、とうてい日本人のために書かれた教科書とは言えません。日本の繁栄を憎む諸外国の、いわば『間接侵略』が、歴史教科書という国民の共有知識の骨格をなす領域においてほぼ完成の域に達しているのです。自国に対してここまで悪意に満ちた教科書を国費で子どもに押しつけるのは、国民の教科書に対する許しがたい侵略であるといわなければなりません。
(p1からp3)
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