アメリカを揺るがす『ザ・レイプ・オブ・南京』C.バレス(1)残虐行為を生々しく

2014.09.11.04:54

アメリカを揺るがす『ザ・レイプ・オブ・南京』
彗星のごとく現れた一冊の本が全米の目をひきつけている
あの「南京虐殺」を生々しい描写で描いた日本告発の本である
著者の若い中国系アメリカ人は、一体何者なのか

チャールズ・バレス

『中央公論』平成10(1998)年8月号より転載 (訳・鈴木健次)

残虐行為を生々しく
中世ヨーロッパでは、天空に突然彗星が現れると、世の激変の前兆とされ、それをもたらした未知なるものが善か悪かをめぐって人々は恐れおののき、論争が起こった。若い中国系アメリカ人が書いた南京虐殺についての1冊の本が今、日の出の勢いで予想外のベストセラーになって、そんな彗星のような反響を呼んでいる。この本は、1937(昭和12)年の南京占領時に引き起こされた日本兵による中国人の虐殺、拷問、強姦の残酷で生々しい記述と写真が特徴だが、ベストセラーのリストに登場するとは予想しなかった。

ところが爆発的な売れ行きを見せているばかりか、5月に連邦議会で行われたブルーフィング席上での著者自身の言葉を借りれば「戦争の火の手」がこの本えおめぐって上がっているのだ。アメリカでは、ほとんどの新聞で書評家が賞賛したが、学者のあいだでは評価がはっきり分かれている。日本の戦争責任追及のためにロビィ活動を続けている中国系アメリカ人団体のあいだでバイブルのように扱われているのに対し、日本ではまだ翻訳も出ていないのに、早くも秦郁彦その他の歴史学者から記述に誇張が多く、写真にも関係無いものが含まれているという批判が出ている。4月末に駐米大使斉藤邦彦が、「非常に不正確な記述や一方的な解釈が多い」と発言すると、世界各国から一斉に攻撃された。真っ先に批判したのは中国政府の関係者である。著者も憤慨して大使に論戦を挑み、それが引き金になって『タイム』誌は、「喧嘩騒ぎを起こした南京虐殺の本」という見出しで激化する論争について報道した。

昨年12月に29歳でこの本を刊行したアイリス・チャンは、中国のミサイル開発の推進者について書いた処女出版『蚕の糸』(1995)と同じように、この本も図書館の歴史の棚に静かに納まるものと考えていた。彼女は、自分も出版社もあまりの反響に「びっくりした」という。新著『ザ・レイプ・オブ・南京―第2次大戦の忘れられたホロコースト』は10週にわたって『ニューヨーク・タイムズ』紙のベストセラー・リストにのり、出版後4ヵ月で12万5000部以上売れた。これは48年の歴史をもつニューヨークの出版社ベイシック・ブックス社の新刊としては、売り上げ部数の新記録である。著者が『ニューズウィーク』誌に抄録されたチャンは、「ナイトライン」や「グッドモーニング・アメリカ」など視聴率の高いテレビの全国番組に登場し、格式の高い研究会やフォーラムにも発言者として招かれるようになった。5月末までに、彼女はすでに50以上の都市をまわっている。ワシントンにある合衆国ホロコースト博物館で行われた彼女の講演会には大勢の人が集まり、2回目の講演会が計画されたほどであった。なかには彼女の本を大量に買って、図書館や学校に寄贈した人もいる。ハリウッドでは映画化の動きがあって交渉が進行中であり、シンガポールではミュージカルの上演が計画されている。訳書も日本、中国、その他の国々で出版される予定だ。

日本ではチャンの本によっていくつかの深刻な問題が持ち上がっているが、アメリカでも最近、南京虐殺と日中戦争への関心がにわかに高まり、これまでに例を見ない事態になっている。この本が刺激的で読者の感情に訴える直接的な理由は、残虐行為の記述が恐ろしく生々しいことと、日本兵が30万人以上の南京市民を殺したというチャンの主張のためである。-この本で著者は、虐殺が日本でも西欧でも忘却のブラックホールに呑みこまれ、「忘れられたホロコースト」になりつつあると激しい主張を展開している。それがまた読者の感情的な反応を誘うのである。それだけに日本にとっては、いっそう厄介な問題である。

南京で起こったことを押し隠そうとしたり否定しようとすることによって、日本人は「第2のレイプ」をしていると、チャンは告発するのだ。「南京虐殺のような事件が、どうして日本の(そして世界の)人々の記憶から消えるなどということが起こるのだろうか」と、チャンは著書の中で問いかける。さらに彼女は、石原慎太郎や藤岡信勝のように日本の戦争遂行を弁護する政治家や学者を批判する。例えば石原慎太郎の場合など、南京で起こった事実さえ否定しているのだ。彼女は日本の教科書があの戦争を糊塗していると言い、天皇や日本人を批判する人を極右主義者が暴力で脅迫していると指摘する。賠償を払って真摯に過去を謝罪するドイツとは比較すると、「日本の事実隠匿」は明白だとチャンは主張する。「日本が南京での犯罪について、謝罪を拒否したり犯罪の事実そのものを否認しようとし、極右主義者たちが世界史から虐殺の事実を抹殺しようとしているのは<第2のレイプ>である。世界が依然としてそれを黙って見ているのは遺憾だ」と彼女は書く。

チャンによれば、この本の狙いは「日本国民があらゆる手を使って集団健忘症になり、いかにしてその状態を続けようとしているかを明らかにすること」なのだ。日本は実際に道徳的に裁かれたことのない無法者である。「戦争の世論という法廷に立って、戦争中の行動にたいし自責の念を表明していないという点では、ドイツと違って今日なお非道徳国家のそしりを免れない」というのが彼女の見方である。

チャンは執筆中、日本に行かなかった。日本事情に通じている読者の多くは、彼女の書いている歴史や、今日なお過去の戦争に正面から向き合おうとしないという主張に驚くかもしれない。彼女の分析に賛成できない人にとって最も納得がいかないのは、この本が大衆に人気のあるばかりでなく、信頼されている学者や報道機関のお墨付きを集めている点であろう。序文に書いたのは、中国学者でハーバード大学歴史学部長んもウィリアム・C・カービーである。アメリカで最も影響力のある新聞『ニューヨーク・タイムズ』は、カリフォルニア大学バークレー校の大学院ジャーナリズム研究科員で中国の専門家であるオーヴィル・シェルの好意的な書評を掲載した。ジョージ・ウィルは全国に配信され多くの読者を持つ彼のコラムの冒頭で、「いまアメリカで、うるわしいとも言える正義の行動が始まろうとしている」と書いた。5月初旬、中国系アメリカ人女性協会は、チャンを「ナショナル・ウーマン・オブ・イヤー」に選出した。


A・チャンの破滅的な見解はナチスのホロコーストと南京事件を混同し、ドイツと日本の戦後補償の違いに目を向けたことです。
日本側からは客観的に大きくふたつの反論が出ています。
ひとつ目はユダヤ人600万人虐殺などというような犯罪を日本は犯していませんので、補償金額の多寡を比較すること自体が無意味です。
もうひとつは、 ドイツはユダヤ人虐殺以外の戦時賠償をまだ完了しておらず、日本は全関係国(北朝鮮以外?)と講和条約、平和条約を結び、正式に国家賠償が完了しています。

戦後補償の日独比較 ~ワイツゼッカーの苦衷~/Japan On the Globe(118) 国際派日本人養成講座
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h11_2/jog118.html

国際派日本人養成講座の伊勢雅臣氏は次のように述べます。

「東京裁判で最大級の戦争犯罪と喧伝された南京事件においても、被告・松井石根大将の訴因は「違反行為防止責任無視による法規違反」、すなわち部下の戦争犯罪を防止する責任を果たさなかったというものであり、ナチスのように組織的、計画的に住民殺戮を行ったという事ではない。」

逆に読み直します。
南京攻略戦の総大将・松井氏の罪は、南京占領後の部下の犯罪を防ぐことが出来なかったことです。
暴行なのか窃盗なのか知りませんが、混乱下での一部の兵の犯罪です。
しかし日中友好を唱え、軍の規律を求めた松井大将にとって、この軍紀違反は痛恨の極みでした。
松井大将は極東軍事裁判最大級の戦争犯罪とされる南京事件の責任を受け入れたのです。

これがホロコースト(大虐殺)なのか、極東軍事裁判の公平性なのか、あらゆる虚妄が史実として今だ世界に喧伝されているのです。
スポンサーサイト

comment

Secret

プロフィール

南知隊!

Author:南知隊!
~南京の真実を知らせ隊~
略称『南知隊』
『南京大虐殺』と言う歴史歪曲による不当な冤罪を多くの人達にしってもらおう!
そんな想いを持った人々の集合ブログです。

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
南知隊ブロの中で検索したい事柄があった場合、↓の窓に語句を入力して「検索」ボタンを押すと、該当の記事が出ます。
通州事件の真実
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR