書籍「「南京安全地帯の記録」完訳と研究」

2014.09.12.21:33

「南京安全地帯の記録」完訳と研究 冨澤繁信 編著(日本「南京」学会理事)

四六上製  356頁
定価:2500円+税
平成16年9月29日発行

日本軍による南京大虐殺が「有った」派も「無かった」派も第一級史料と認める原書を初めて完訳し、成立過程と目的をも究明した労作。

研究編
 一、『南京安全地帯の記録』の核心
 二、南京の日本軍
 三、『南京安全地帯の記録』の事例の統計
 四、『南京安全地帯の記録』の事件と中国語版『拉貝(ラーベ)日記』に現われた事件との異同
 五、『南京安全地帯の記録』洞訳批判
 六、中国人の掠奪と泥棒市場(データベース『南京事件のすべて』より)
 七、『南京安全地帯の記録』の固有名詞総覧
八、南京の人口と安全地帯への集中の記事一覧
翻訳編
 『南京安全地帯の記録』全訳



『南京安全地帯の記録』は、徐淑希が国際委員会の抗議文書を集めて編集したものである。一八九四年(明治二十七年)生まれの徐淑希は、コロンビア大学で博士号を取得して帰国したのち、外交部(外務省)顧問を務めたこともある燕京大学教授であった。その徐淑希の序文が本書の冒頭にある。序文の日付は一九三九年五月九日、そこから刊行の時期がほぼ推定されよう。支那事変二周年(昭和十四年七月)の前後に刊行されたものであろう。

なお、この 『南京安全地帯の記録』を引用するにあたり、左記の要領で訳したことをお断りしておく。

ドキュメントという英語は、『ランダムハウス英和大辞典』によれば、「公文書」のほかに、本、記事、手紙などの、資料的な「記録、文書」をも意味する。そこで、ドキュメントの訳語としては、本書は「記録」を採用した。

また、「安全区」と言えば、新宿区とか経済特区のような行政区画を連想させる。が、安全地帯は行政区画ではなかった。それは先に記したように、日本軍の承認しなかった非武装の中立地帯であった(六〇頁参照)。その本来の意味を見失わないために、昔からの「安全地帯」という直訳に従った。

さて、本書は、開巻劈頭に「南京安全区档(档は正しくは木偏に當)案」と大書された。『大漢和辞典』 によれば、档とは文書のこと、档案とは「官署(筆者註・役所、官庁)の記録」ないしは「永久に保存する、辺外(筆者註・国境の外)と往復の公文書」を指す。つまり、档案とは官庁の公文書のことなのである。

では、「南京安全区档案」は官庁の公文書であったかと言えば、それは違った。公文書とは、政府や地方自治体または公務員の職務上作成する文書であるが、国際委員会は「市民支援の私的な組織」(三十五号文書)に過ぎなかった。従って、国際委員会の作成した文書は公文書(档案)とは言えない。


それでも、この 『南京安全地帯の記録』には、決定的に重要なことが書かれていた。「重慶の国際問題委員会の主宰のもとに作成された」Prepared under the Auspices of the Council of International Affairs, Chunking という開巻劈頭の一文がそれである。中華民国の公式見解――それが『南京安全地帯の記録』であった。決定的に重要と言ったのは、そのためである。このことも併せて付記しておく。

(東中野修道著『「南京虐殺」の徹底検証』)
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