「第二次大戦に勝者なし」(1)著書紹介

2014.11.02.03:28

第二次大戦に勝者なし〈上〉ウェデマイヤー回想録(1997/06発売)
ウェデマイヤー,アルバート・C.【著】〈Wedemeyer,Albert C.〉/妹尾作太男【訳】
講談社学術文庫

内容説明
~~~~~
第二次大戦の見直しで世界的な反響を呼んだ米将軍の注目手記。日本の先制攻撃によって米国の参戦を導こうとしたルーズベルト大統領の画策や、ヨーロッパ戦線の主導権を巡るチャーチル英首相と米軍首脳との確執など、当事者のみが知り得た赤裸々な舞台裏を明らかにする。本巻では、真珠湾攻撃直前にスクープされた米軍の大戦動員計画の全貌から猛将パットンの活躍したシシリー島上陸作戦までを証言。
~~~~~

目次
~~~~~
第二次大戦前奏曲
第二次大戦の開幕
戦争計画漏洩事件
ドイツ留学と戦略研究
勝利の計画
大戦略
宣伝と戦争目的
秘密裏にロンドンへ飛ぶ
米戦略を英国に提示
英国、戦略の常道にそむく〔ほか〕

~~~~~


第二次大戦に勝者なし〈下〉ウェデマイヤー回想録(1997/07発売)
ウェデマイヤー,アルバート・C.【著】〈Wedemeyer,Albert C.〉/妹尾作太男【訳】
講談社学術文庫(1997/07発売)

内容説明
~~~~~
本書ではノルマンジー上陸作戦決定を巡る米英の対立から、米軍総司令官として赴任した中国戦線での毛沢東・周恩来との激論、蒋介石付参謀長として手腕を発揮した対日反攻作戦の内幕までを全告白。ヒトラー暗殺未遂事件や、暗号解読により予知されていた真珠湾攻撃など、歴史の闇にも光を当てる。連合軍参謀として活躍した米将軍が、自らの体験から第二次大戦の真実を明らかにした貴重な回想録。
~~~~~

目次
~~~~~
ヨーロッパ要塞の下腹をねらえ
ノルマンジー作戦の決定
ビルマ奪還計画
中国戦線におもむく
暗躍する共産主義者
中国戦線の反攻作戦
中国の戦後処理
混迷する対中国政策
米国ついに中国政策を誤る
第二次大戦に勝者なし
結び

~~~~~


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 平成24(2012)年12月11日(火曜日)通巻第3833号
http://melma.com/backnumber_45206_5717190/  
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
樋泉克夫のコラム【知道中国 835回】――「無知と無知に基づく善意こそ最大の罪だ」
@@@@@@@@
『第二次大戦に勝者なし』(A・C・ウェデマイヤー 講談社学術文庫 1997年)
 △
ドイツ留学経験を持ち、中佐時代の1941年にルーズベルト政権下で「勝利の計画」と呼ばれた戦争計画を立案した著者は、「日本の暗号解読の結果、ルーズベルト、スターク海軍作戦部長、そしておそらくはマーシャル陸軍参謀総長もまた、十二月七日(日本時間の八日)決行予定の日本軍の真珠湾攻撃について、事前に警告されていたと解さねばならない」と結論づけている。

そして、「われわれはドイツを破壊し、日本を打ち破る以外に明確な目的を持っていなかった」だけでなく、「戦後のことを考慮にいれずに、軍事的勝利を目指して戦った」。だからこそ、「新しく、さらに危険な敵を育てあげる結果となってしまった」と、ルーズベルトとチャーチルという米英両国指導者を激しく糾弾する。

「アメリカ参戦を正当づけるため、ルーズベルト大統領がつぎつぎと行った策略」と「チャーチルの三寸の舌先」との相乗効果によって最も利得を得たのはスターリンであり、共産主義勢力だった。であればこそ筆者は、日本の真珠湾攻撃直後に発表されたエール大学のN・スパイクマン教授の「ドイツと日本を抹殺することは、ヨーロッパ大陸をソ連の支配に任せることになろう」との主張に全面的に賛同するのである。

欧州戦線における対独進攻の布陣を終えた連合軍は東南アジア司令部を設置する。44年初頭に同司令部参謀副長としてニューデリーに着任した著者は、同年10月末、解任されたスティルウェル将軍(この本では「スチルウェル」と表記)に代わって中国戦線米軍司令官兼?拔介石付参謀に就くことになるが、前任者とは全く反対の立場に立つ。前任者は「?拔介石を苦力階級の人物であるとし、高慢ちきで信用するにたらず、また、とうてい一緒に戦争をやっていける相手ではない、ときめつける」。だが、著者は「小柄で、上品で、りっぱなからだに、人を射すくめるような鋭い黒いひとみと、人をひきつける微笑をうかべた?拔介石から、強い印象を受け」、「ソ連共産主義は“国民政府の倒壊によって生じる真空につけこむ勢力”となるので、アメリカとしては“?拔介石とその政府を支援するしか道はない”ことを認識する必要がある」とした。「中国共産主義者は中国にとって、最後の、かつ最良の希望を託しうるものであるというスチルウェルの意見」を完全に排し、「日本が降伏するまえも、降伏したあとも、中国共産党軍がきわめて有利な立場に立っていた」のは、「彼らが中国国民の運命に無責任であったからである」と記している。前任者が蛇蝎の如く嫌っていたフライング・タイガー義勇空軍司令官に対しては、「眼前にみるシェンノートの公正な態度は、スチルウェルがシェンノートを酷評していた私の記憶とは、まるっきり反対であった」と、好感を寄せる。

ここで注目しておくべきは、著者が大統領周辺、国務省、さらに在中米大使館における対中政策実務者のうちの枢要なポストを占めていた人々が「中国の共産主義者に共鳴していたことは、アメリカは国民政府のかわりに共産党の連中を支持すべきであるという、彼らの報告書や勧告にはっきりと示されていた」と記している点だろう。日中戦争は日米戦争であり、日本とアメリカの政権中枢にコミンテルンの強い介在を認めざるをえないようだが、じつはウェデマイヤーの祖父はマルクスやエンゲルスの同志で、アメリカに亡命した後、第1インターの下で活動したそうだ。なにやら浮かび上がってきた複雑怪奇で容易には解き難いような人脈図式・・・しんどい解読作業になりそうだ。《QED》
スポンサーサイト

comment

Secret

プロフィール

南知隊!

Author:南知隊!
~南京の真実を知らせ隊~
略称『南知隊』
『南京大虐殺』と言う歴史歪曲による不当な冤罪を多くの人達にしってもらおう!
そんな想いを持った人々の集合ブログです。

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
南知隊ブロの中で検索したい事柄があった場合、↓の窓に語句を入力して「検索」ボタンを押すと、該当の記事が出ます。
通州事件の真実
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR